たまにはラノベジャンキーっぽく

たまにスイッチが入ったように小説を読み耽ってしまうわけですけれども、金曜から土曜に掛けて、3冊を読了。
本当は「とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)」を読みたかったのですが、好評なのかなかなか書店で見掛けないので、未読のシリーズ物を読んでいた次第…。

くじびき勇者さまシリーズ

くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)

くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)


巷間ではくじびき学園物が流行しましたけれども、これは「くじびきファンタジーもの」でございます。
「神籤の結果は神の意志だ!」などという何ともアレな宗教の修道女でありながら、くじびきの結果よりも科学万能至上主義のヒロイン・メイベルと、その相方となるくじびき至上主義の戦士の少年・ナバルの凸凹冒険活劇です。
作者・清水文化先生の筆致は個性的だと思います。何よりも、世界観が独特すぎるために、導入部がやや冗長な印象も受けます。1巻はある意味まるまる導入でしたし…。
ただ、物語が転がり始めると、テキストでありながらも場面を魅せるのが上手い作家ではないかと思います。ラノベ的なラノベといいますか…。隠れファンだったりします。
「気象精霊記」で見せたように、作者自身の物理学の知識を活かした(?)科学のうんちくも、健在。
メイベルの緩急に富んだ性格は微笑ましく(ツンデレではないなぁ…(笑))、読んでいて楽しい作品。

乃木坂春香

乃木坂春香の秘密(5) (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密(5) (電撃文庫)


とある秘密を持った超お嬢様と、ふとしたきっかけからその秘密を共有するクラスメイトの少年と、それを取り巻く曲者たちの物語第5弾です。
…いやあ、濃い世界だなぁ(汗) 巻を重ねる毎に、オタク読本と化している気がします。ついていけませんよ。(敢えて強調)
とはいえ、ラブコメという視点で読むと、良い作品だと思います。ええもう、かなり妄想系だと思いますが。(汗)
とりあえず、オタクに片足以上突っ込んでる人には大笑いできるシリーズだと思います。