紺碧ノたまゆら: 現実と夢想の境界線…

紺碧ノたまゆら―ヨミノメ (集英社スーパーダッシュ文庫) 紺碧ノたまゆら〜ヨミノメ〜 / 神代明先生


地方都市を舞台に、転勤族を親に持つ高校生の少年と、地元名士の家に生まれた1年先輩の少女が織りなす「ボーイ・ミーツ・ガール」なお話です。…とか書くとほのぼの系に聞こえるかもしれませんが、裏表紙のあらすじによると、「ホラーサスペンス」だそうです。
なにしろ、オビが「あなたはもうすぐ死ぬ」ですから…。


そんな、従来の神代先生の作品と比べると重めの設定を持つ本作ですが、今日購入し、そして、一気に読了しました。


大都市の通勤圏拡大による伝統ある地方の都市化と人口増加、そして、リゾート開発を企図する勢力の流入が招いた新興の住民達との対立。
また、街の伝承に秘められた、ヒロインにかかわる不可解な噂。
そんな環境の中、辛うじて均衡を保っていた主人公の高校生活は、ある夜の不思議な悪夢を経て一変します。


筆者はあとがきで「学園伝奇系を目指したが、かなわなかった」というような事を書いていますが、神代先生の作品らしくサブキャラも魅力的であり、伝奇小説としておもしろく読めると思います。個人的にオススメ。


…とまあこんな具合で(?)、最近は神代明先生を推しているわけで、「紺碧…」は今月の新刊。
別に、すぐ読まないと〜!と思っていたわけではありませんでしたが、ふらりと某コミック専門店に立ち寄って手にしたのであります。
そうしたら、神代先生の既刊本が、コーナーになっていた事に気が付いたのです。…あー、この店で買ったことなかったからなぁ…。


しかも。「サイン本」とか書いてあるじゃないですかっ!


キャア。


既刊本はネット書店やら他の書店やらで買ってはいましたが、こんな時は取り敢えず改めて買ってしまいますよね…?よね?(弱)
神代先生のサインかなー。如月先生のサインはきっとないよねー…。などと逡巡しつつ、「世界征服物語4」*1を購入したのでした…*2

*1:表紙のイラストがラブリィで好きなのです。

*2:想像通り、神代先生のサイン本でした。でも、宝物(笑)