STRL一般公開に行ってきた!

生中継中のスーパーハイビジョンカメラ

世田谷・砧(きぬた)にあるNHK放送技術研究所(STRL)。
毎年この時期に一般公開が行われるのですが、今年も行ってきました(なにげに常連(灰))。


一昨年や去年はワンセグスーパーハイビジョンという目玉がありましたが、今年は新たな技術の研究成果の発表が中心になっていました。去年に比べると展示も少なめだったのですが、着実に基礎技術研究が形になっているようで、ワクワクさせられる公開でした。もちろん、個々の基礎技術についてはほとんど理解できませんでしたが(死)


写真は、スーパーハイビジョンカメラと22.2マルチチャンネル用のマイク。写真では重なっているように見えますが、カメラとマイクは別の支柱で設置されています。念のためorz
展示では、研究所入口に設置されたカメラとマイクで集音された映像と音声を200kmの光ファイバーで伝送し(中継用の技術)、さらに衛星用フォーマットに圧縮し、21GHz帯疑似中継器を通しつつ展開(放送用の技術)したものを、会場内のスーパーハイビジョンシアターで上映していました。
シアターではこの入口の映像(圧縮されたもの)以外に、ニューヨーク市の非圧縮映像が上映されていましたが、非圧縮の映像はとても美しかったです。NBAを撮っていましたが、迫力が全然違いますよ!
実際に衛星で放送が開始されるときは圧縮データによる映像になるわけで、非圧縮形式による映像を見られたのはとても貴重な経験だったのかもしれません*1。まー、7680画素×4320画素の映像なんて、家庭あたりで見るにはどんな装置使っても変わらないのかもしれませんが(^^; でも、シアターシステムに導入されたら革命になりそうですね。


…とまあ、一番わかりやすい例を書きましたが、放送だけでなく、文化の未来まで考えさせられるこの一般公開。今年は少し小粒でしたが、来年もまた新しい何かを提案してくれるに違いありません。

*1:一昨年は屋久島ロケ映像(出演・野村佑香)でしたが、あれも素晴らしかった。